インプラント人工歯完成!装着時の噛み合わせ調整と日常的な使用感を解説

インプラント体験談記事の第8回目です。
前回は人工歯の種類や価格、仮歯(プロビジョナル)について、実際の写真なども交えて記事を書かせて頂きました。
あれからだいぶ時間が経ちまして、このインプラントシリーズも今回でようやく最終回となります。
まだ第7回目の記事をお読みでない方はこちらからご覧下さい。
▶️第7回・ついにインプラント仮歯完成!手術の予後と人工歯の材質選定

今回は完成したインプラント人工歯(上部構造)が入ったときのことや現在の状態について書かせていただければと思います。
自分で撮影した写真や資料なども掲載しているため、お見苦しく、不快に感じる部分もあるかと思いますが何とぞご容赦下さい。
僕のように今後インプラントを検討する方のお役に立てれば幸いです。

インプラント人工歯完成!装着時の噛み合わせ調整

2019年8月
幸いなことに手術の影響も特に無く、7月よりプロビジョナル(仮歯)を入れてもらうと最初は感じていた違和感も徐々になくなり、なんでも問題なく食べらるようになりました。
あとは最終的な人工歯が完成するのを待つだけなのですが、あまりに快適なため「もうこの仮歯で全然良いじゃない」と思ったほどです。
そのため僕は仕事が忙しかったこともあったのですが、人工義歯が完成したという連絡をもらっても、すぐには歯医者さんへ行きませんでした。

2019年10月

結局、連絡もらってから1ヶ月ほど遅れて歯医者さんに行ったのが10月末。
ようやく完成した人工歯を見ることができました。
以下は歯の上側から見た写真です。
いわゆるメタルボンドというやつで金属にセラミックを焼き付けた材質で出来ています。大きく二つ穴が見えますが、そこへネジを挿して手術で顎の骨に取り付けたインプラント土台部分に固定します。
以下は別角度から撮った写真です。
ネジが見えてますね。このネジ部分がインプラント本体(フィクスチャー)部分に埋め込まれます。
ちなみに前回と同じ写真ですが、インプラント本体(フィクスチャー)は以下の写真のように埋め込まれています。右下奥歯の二箇所の穴(黒い部分)ですね。ここにネジで固定するわけです。
人工歯を装着すれば、今回のインプラント手術もやっと終了します。

ところが人工歯を装着し噛み合わせた時に問題は発生しました。ここ2ヶ月ほど装着していた仮歯(プロビジョナル)よりも明らかに噛み合わせが悪いのです。
と言うのも人工歯の出っ張りが大きく、噛むと明らかにインプラントを入れた右奥歯が一番先に噛み合わさってしまい、他の歯はしっかり噛み合わさらない状態。
A先生が言うには人工歯は削ることは出来るけど、足すことは出来ないため調整を見越して少しだけ厚めに作っているとのことで、その場で人工歯を削って調整が始まりました。
しかしその場では完全に調整することはできず、また後日改めてと言うことになりました。結局また仮歯を装着し直してもらい、その日は帰宅しました。
歯は体の一部なので、やはりデリケートです。おそらく1㎜も無い誤差かもしれませんが、噛み合わせの違和感を感じるには十分でした。

2019年11月
改めて歯医者さんへ。
前回同様に人工歯を装着し違和感がないか確かめる作業からです。
噛み合わせてみると、前回のような大きな違和感は感じませんが、やはりまだ若干人工歯の噛み合わせが強い気がしました。
その場で人工歯を削る調整を行い再び噛み合わせると、今度は大丈夫そうです。

しっかり歯ブラシするように念を押され、ようやく人工歯を入れて家に帰ることができました。
インプラントはとにかくお手入れが大切。長持ちさせることが出来るかどうかは本人のケア次第なのです。

人工歯の支払い・日常的な使用感とお手入れ・全治療金額も公開

インプラントの人工歯が装着され、歯医者さんで最後の支払いを済ませました。
事前に署名していたインプラント治療費明細書がこちら。

そして、支払いに対して以下の通りきちんと領収書もいただき、約25万円をカードで支払いました。
かなり大きな出費ですが、これから自分の口の中で食べ物を噛んでくれる大切な歯だと考えれば致し方ない出費でしょう。
これからはこのインプラント人工歯はもちろん、まだ健康なそのほかの歯も大切にしたいと思いました。
なお、今回の上部構造の費用と以前行ったインプラント 手術の費用を合わせた金額が今回のインプラント治療の全費用総額で、以下の表の通りです。

  単価 合計金額
インプラント診断料、基本検査料、ステント料 1 54,000円 54,000円
一次手術手数料 1 43,200円 43,200円
インプラント埋入料 2 129,600円 259,200円
    小計→ 356.400円
       
二次手数料 21,600円 21,600円
上部構造(人工歯、アバットメント込み) 3 10,800円+64,800円 226,800円
    小計→ 248,400円
       
    総合計→ 604,800円

手術当時は100万を超えるかもと思っていたのですが、奥歯3本でこの値段なので予想よりもだいぶ安く抑えられたという印象ですね。

2019年12
人工歯が入って約1ヶ月ほど経ちましたが、大きな問題もなくご飯が食べられています。そしてインプラント人工歯が入った状態の写真は以下です。

先に紹介したインプラント人工歯がしっかり装着されていますね。
上部金属部分に二箇所ある白い部分はねじ穴を塞いでいる樹脂です。粘着性のあるキャラメルやガムなどを食べると外れてしまうこともあるため注意が必要です。
(※蓋が取れた場合は歯医者さんに行けばすぐ直してくれるとのことでした)

それ以外に日常生活で食べるものを選ぶと言うことはほとんどありません
普通に甘いものも食べられますし、肉などで堅い部分を誤って噛んでしまっても大丈夫です。
大好きな堅い煎餅をバリバリ食べられた時は嬉しかったですね。
丈夫さで言えば、虫歯治療した左上奥歯よりもインプラントの右下奥歯の方が噛んだ時に強さを感じますし、より食べ物を粉砕できている気がします。
そんな中で気になる事といえば以下の点でしょうか。

1.唾液が以前よりよく出る。
2.異物感を全く感じないわけではない。
3.歯磨きに手こずる。

1と2はおそらくセットになっていて、異物感を感じるから唾液が分泌されると言う事だと思います。慣れれば解消されるかもしれません。
そして3の「歯磨きを手こずる」は、僕の場合は奥歯ということもあり意外と人工歯を磨くのが難しいです。
丹念に磨いたつもりでも歯医者さんに行くと汚れが落ちていないことをよく指摘されました。
僕の場合は右下奥歯なのですが、とにかくコツはワンタフトブラシで派手に左右に動かさず、歯茎と人工歯のキワの部分にしっかりと密着させて小刻みに動かす磨き方をひたすら繰り返し行うこと。
最近はやっと慣れてきて、人工歯の汚れが落ちていることを自分でも実感できるようになってきました。
ただワンタフトブラシでの小刻みな動きは意外と手が疲れるので、いずれは電動歯ブラシを買おうと思います。

今後も月に一回のメンテナンスで歯医者さんに通うことには続けますが、人工歯が完成し普通に食事を楽しめるようになったことで僕のインプラント治療は一つの句切を迎えました。
2018年の年末に歯医者さんに通いインプラント治療を始めましたが、ちょうどぴったり1年でしたね。
こんなに長く歯医者さんに通えたことは人生で初めてですが、何より大きな金額がかかるインプラント治療を受けさせてくれた妻と、治療の相談に乗ってくれた妻の家族にも感謝です。
「歯は命」と言いますが本当にその通りで、食べることが大好きな僕にとって好きな食べ物が食べられない人生はかなり辛いです。
そうならないためにも、これからは虫歯を放置することなど決してないようにしっかり歯をケアしていこうと思いました。
皆さんも「歯」を大切にしましょう!

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「インプラント人工歯完成!装着時の噛み合わせ調整と日常的な使用感を解説」いかがでしたでしょうか。
インプラント記事については今回で最終回です。長らくお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
この記事が少しでもインプラント治療を検討されている方のお役に立てれば幸いです。

インプラント記事・第1回目から読んでみたい方は以下をどうぞ。
▶️第1回・歯の欠損放置は危険!インプラント治療は早めの決断が大事!
▶️第2回・インプラントが出来ないケースと治療における歯磨きの重要性!
▶️第3回・インプラント治療は実際にいくらかかるの?手術費の試算とその解説
▶️第4回・インプラント手術の前に必要なこと!歯石の除去、虫歯治療と被せ物
▶️第5回・インプラント手術前に提出する書類・同意書と契約書の内容とは?
▶️第6回・インプラント埋込手術体験談!手術前の準備と手術後の注意事項も解説
▶️第7回・ついにインプラント仮歯完成!手術の予後と人工歯の材質選定

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