魚の缶詰において生産量第一位と言えば鯖(サバ)!2016年頃から鯖の健康効果がテレビで取り上げられるようになりブームに火が付くと手軽に鯖を食べられる「サバ缶」が、これまで不動の一位だったツナ缶を抜き去ってしまいました。その人気は健康はもちろん、美容やダイエット効果に裏付けられており、今後も鯖の高い重要は間違いなく続いていくことでしょう。
そんなわけで今回は僕も大好きな魚の定番食材「鯖」の栄養効果とサバ缶について記事にしていきたいと思います。興味があれば是非、最後までお読みください。
生活習慣病に効くセレンとは?脳の活性化と鯖の美容効果も解説
定番の家庭料理として誰もが一度は食べたことのある「鯖の塩焼き」や「鯖の味噌煮」。どちらも本当に美味しいので、定食屋さんのメニューで見つけると、どちらを頼もうか迷ってしまいますよね。
それほど美味しい上に、鯖はその栄養効果も高いため多くの人に親しまれている食材と言えます。
その栄養としてまずあげられるのが脳の活性化や動脈硬化、心筋梗塞など生活習慣病予防に効果があると言われているDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)。
このDHAとEPAは魚油に多く含まれている成分で青魚ならではの栄養素です。その中でも鯖は青魚の王様と言われているほど栄養素が高く、DHAとEPAの含有量もトップクラスなのです。
また、鯖には体内の酸化を防止する作用を持つとして注目されているミネラル・セレン(セレニウム)も多く含まれています。がんや動脈硬化の原因となる過酸化脂質は、体内で不飽和脂肪酸の酸化によって作られるのですが、この酸化を防止するためにセレンが必要であり、セレン自体にも、がんを抑制する作用があるのではないかと言われています。
美容を気にする女性には欠かすことのできないビタミン類も、サバには多く含まれています。そのなかでもビタミンB6はホルモンバランスを整えながら皮膚を健康に保ち、健康的な肌へと導いてくれます。さらに美肌を作る上で不可欠なたんぱく質が豊富に含まれていることも鯖に美容効果があるとされる理由です。
また前述したEPA(エイコサペンタエン酸)は食欲を抑える効果や糖質の吸収を穏やかにする働きももっており、ダイエットに効果的な栄養素でもあります。
そんな優秀な魚「鯖」ですが、実は鯖よりも栄養素の高い食べ物がありました。
それこそが缶詰生産量で一位を記録したあの商品なのです。
鯖よりも優秀な食べ物とは?「サバ缶」が選ばれる理由
魚の缶詰生産量で第一位となった缶詰、それこそが「サバ缶」であり、なんとオリジナルの鯖を越える食べ物と言われています。
ここではその理由について解説したいと思います。
「鯖の生き腐れ」と言うことわざがあるのですが、その意味は鯖は外見は新鮮なようでも腐り始めていることがあるということ。鯖の肉は漁獲してから短時間のうちに酵素分解が進むので、人によっては蕁麻疹(じんましん)がでたりすることもあると言います。
このように「鯖」は実はとても腐りやすい魚。また、鯖の重要な栄養素であるDHAとEPAは空気に触れると酸化してしまうという欠点もあるのです。
そのため鯖を缶に詰めて密閉して作る「サバ缶」は鯖を極力空気に触れさせないという条件を満たしており、DHAとEPAがほとんど酸化することなく保存されるのです。また「サバ缶」はその製造工程として缶に密閉して詰めた後に高熱を加えるという工程があるため、骨さえも食べられるほど柔らかくなっており、自分で調理する鯖料理よりもカルシウムなどの栄養分も豊富なのです。
骨が食べられることでさらに得られる栄養としては美肌効果で有名なコラーゲンがあります。コラーゲンは骨に豊富に含まれている栄養素であり、高熱によって骨から溶け出したコラーゲンもふんだんに摂取できるというわけです。
・DHAとEPAが酸化してしまわずにしっかり残っている
・骨まで柔らかく食べることができるためカルシウムや鉄分をより多く摂取できる
・コラーゲンをより多く摂取できる
いかがでしょう。鯖はただでさえ栄養豊富な魚なのに「サバ缶」はさらにそれを越えた栄養が摂取できるという、とんでもない優れものだったのですね。
これこそまさに魚の缶詰生産量一位にふさわしい実力と言えますね。
鯖の旬の時期はいつ?その種類とおすすめサバ缶
鯖を食べるときに鯖の種類が気になる方もいると思うので以下に、主要な鯖の種類と用途や特徴などを一覧表にしました。
鯖は一般的には秋が旬ですが、種類によっては夏に食べられる種類もあるため年中楽しめる魚と言えます。
日本で主に流通している食用の鯖は以下の3種類と言われています。
種類 | 特徴 | 用途 |
マサバ 旬:秋〜冬 分布:全国 |
普通にサバと言えばマサバを指します。漁獲量が多く一年を通して市場に流通しています。旬の秋口に食べることのできる脂の乗ったものを秋サバと呼びます。 | 調理用の鮮魚や冷凍物、干物、塩漬け、缶詰、削り節など |
ゴマサバ 旬:夏〜秋 分布:北海道、沖縄、ハワイ諸島など |
身体に黒点が見られるのが特徴で、マサバより暖かい海を好みます。脂質が少なめのさっぱりした口当たりですが、季節によりアジの変化は大きくありません。 | 調理用の鮮魚、缶詰、塩蔵サバなど |
タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ) 旬:秋 分布:ノルウェー、カナダなど |
日本で流通している約半分がこのタイセイヨウサバです。輸入品ですが良質なものが多く、一年を通して脂が乗っており、美味しく食べられるのが特徴です。 | 調理用の鮮魚、冷凍フィーレ、干物、塩蔵サバなど |
鯖は「サバ缶」が缶詰の生産量で一位であり、様々な種類の物が販売されています。
やはりもっとも多いサバ缶は「水煮」ですが「味噌煮」や「オリーブオイル漬け」も人気です。サバ缶需要が高くなったことで、そのクオリティも驚くほど高くなり様々なサバ缶がお店に並ぶようになりました。
保存食としても優秀な缶詰なので買いだめできるのも嬉しいですよね。
以下は、無添加なのに素晴らしく美味しいおすすめのサバ缶です。良かったら是非お試し下さい。
【さば缶水煮 創健社】
定番の水煮ですが、化学調味料不使用でしかも臭みがほとんど無いという素晴らしいサバ缶です。そして水揚げは九州。そのままでも料理にも使える買いだめ必至のサバ缶ですね。僕はこれに大根おろしをかけて食べるのが大好きです。
【TOMINAGA SABA オリーブオイル漬け ガーリック】
保存料、化学調味料無添加なのに、ここまで美味しいサバ缶はなかなかありません。同じシリーズで普通のオリーブオイル漬けのものもあるのですが、このガーリックのほうはクセになるくらい美味しく、おすすめです。
【伊藤食品 三陸産 鯖味噌煮缶 化学調味料無添加】
とにかく美味しい無添加の鯖の味噌煮が食べたいという方におすすめのサバ缶です。骨まで柔らかい至福の三陸産の鯖を特製の津軽味噌と一緒にお楽しみ下さい。一度食べたらリピート間違いなしのサバ缶です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「美容に効く鯖の栄養効果!生活習慣病に効くセレンとは?鯖を越えたサバ缶も紹介」いかがでしたでしょうか?
関連して、魚を食べるべき10の理由という記事も書いておりますので、そちらもぜひご覧下さい。
この記事が皆さまのお役に立てる情報であれば幸いです。