イラストレーターに漫画家・絵を描く仕事の可能性【仕事受注の方法も紹介】

クリエイティブ業界において、絵が描けるというスキルだけでも仕事として成立する場合があります。
絵の雰囲気によっては一定の方向に需要が見込める場合もあるため、絵が描ける人、もしくは絵を描くことが好きな人は自分の絵の価値を知るためにも、絵を描く何らかの仕事にトライしてみると思わぬ収入に繋がることもあるため試してみる価値はあると思います。

今回は絵を描く仕事についてフォーカスし、その可能性と仕事を受注する方法も紹介できればと思います。

筆者・サメシマエイジ経歴
・クリエイティブ業界歴28年目
・クリエイティブ会社経営(社長雇用1回、役員雇用3回)経験あり
・クリエイティブ会社を自ら起業し現在に至る

イラストレーターに漫画家・絵を描く仕事の可能性

高校生のころ、僕は漫画家になりたいと思っていたことがありました。
しかし当時はまったくストーリーが思いつかず、下手なイラストを描いては一人で眺め喜んでいましたが、結局は就職に有利そうなデザインの学校に進みました。今とは時代が違い、オタクであることは恥ずかしいことという認識が強く、漫画やアニメが好きということ自体、公言できずに過ごしていたように思います。
ところが現代は、むしろオタクであることは個性の一つとして認知され、漫画もイラストもネットで簡単に公表することができるのだから世の中変わったものですね。
ネットやスマホが漫画やゲームをより身近なものにしたことで、絵を描く仕事が増えたようにも思えます。
そんな世の中なので絵を描く仕事もたくさんあります。
例えば僕の会社で受注したデザイン関係の仕事であれば、以下のようなものがありました。

・カタログに掲載する漫画→商品の使用方法を漫画で分かり易く解説した
・パンフレットの挿絵→写真よりもイラストのほうがより商品のイメージに近かった
・商品キャラクター開発→商品のPRキャラクターの提案やその展開例など
・ゲームキャラクター開発→登場モンスターの50体の提案
・ラインスタンプ開発→企業キャンペーンでPRキャラクターのスタンプ

僕の場合はこれらの仕事をフリーランスのイラストレーターの方に依頼してやってもらいました。
その方は、僕の会社以外にも幅広く活動しており他にも以下のような仕事をしているということでした。

・ゲームやアニメのメディア(雑誌、Webサイトなど)の挿絵
・雑誌の挿絵とエディトリアル(編集)デザイン
・漫画のアシスタント
・アニメーションの作画

企業のパンフレットでは商品のイメージに合った、万人向けで個性が薄いもの。ゲームやアニメ雑誌の挿絵ではキャラクターが立ったものを見事に描き分けており、感心させられました。漫画家ではないので、自分の絵のパターンをいくつか持っているということでした。
また絵を描くイラスト以外にも雑誌のエディトリアル(編集)デザインも行えるというのが、そのフリーランスの方の仕事の領域を広げているのでしょう。
ちなみに収入は月額で40万程度をコンスタントに稼いでいるということでした。

上記以外にも絵を描く仕事としては一般的に以下のような仕事があります。

イラストレーター
絵柄によって一般企業向けと漫画やアニメ、ゲーム業界向けとで、別れることが多いです。最近は漫画やアニメ向けの絵を一般商品のPRに抜擢することでインパクトを与える企画も増えてきました。

漫画家
プロとして商業誌で描く人もいれば、最近ではWebなどで個人的に作品を発表する人も増えました。また原作者は別にいて作画だけを担当する場合もある。誰でも読みやすく理解しやすい漫画は実用書やマニュアルなどで採用されることも多いです。

キャラクターデザイナー
アニメやゲームなどのキャラクターデザインを行う仕事。花形の仕事ではありますが、単に絵を描くということではなく、まったくゼロの状態からキャラクターそのものを作り出す場合もあるので、豊かな想像力が求められます。

アニメーター
アニメーションの絵の作画を行います。作画の際には、シナリオや企画に沿う絵を指示通りに描いていきます。「原画」と「動画」の2種類があり、原画とはアニメーションの動きの中でポイントとなる絵、動画は原画と原画の間に挟まる絵を指します。

こうした絵を描く仕事は、就職する場合はある程度の絵のスキルや、実績が必要となります。また、手書きでは無くデジタルでイラストを作成できることも条件となることが多いです。
就職が目的でない場合は、これまで趣味で描いていた自分の絵を試す意味でもコンペに参加したり、Webサイトで自分の絵を掲載するなど、世の中に公表して誰かに見てもらう機会を作った方が良いでしょう。
コンペで良い結果が出れば即戦力の実力であると認められたことになりますし、何より収入に繋がります。
またWebサイトに掲載することで、絵の仕事を依頼しようと考えている人に出会えたり、ファンになってくれる人もいるため絵を仕事にしたいと考えるなら、自分の絵を公表することは大事ですね。

フリーランスなら仕事受注はクラウドソーシングがおすすめ
クリエイターに強い求人サイトも紹介

自分の絵にある程度の自信があり、実際に仕事を取りたいと考えている方はクラウドワークスランサーズと言ったWeb系クラウドソーシングの仕事サイトがおすすめです。
クラウドソーシングとは仕事を依頼したいと考えているクライアントと、仕事を欲している個人やフリーランスを結びつけるマッチングサイト。
以下の二つは国内最大級のクラウドソーシングサイトとして、漫画やイラスト、キャラクターデザインなどの案件も多いです。
どちらも無料なので登録だけでもしておくことをおすすめします。

クラウドワークス
在宅ワーカーや副業する方の強い味方としてクリエイティブ系の仕事も豊富な、会員登録数100万人を超える最大級のクラウドソーシングサイトです。

ランサーズ
ベンチャーから大企業まで35万社以上の利用実績を誇る最大級のクラウドソーシングサイトです。初心者から高単価を狙う方まで満足度は高いです。

またフリーランスや派遣社員として会社や企業でしっかり働きたいと考えている方には以下のクリエイターに強い求人サイトもおすすめです。

マスメディアン
広告・Web・マスコミ職種を専門に扱う求人サイトでクリエイターの派遣求人も行っています。デザインスキルとしてillustratorやPhotoshopも使用できる方が優遇されますが、イラストレーターとしての求人について相談する価値は十分あります。
クリエイターの人材派遣【マスメディアン】
レバテッククリエイター
Web/ゲーム系クリエイター専門の転職、派遣・フリーランスを支援するエージェントサービスです。サポートが手厚く、初めてフリーランスをする方にも安心です。案件数も豊富なため、自分にあった仕事を見つけることが出来るでしょう。

もし、まだ自分の作品を仕事で評価されるには早すぎる、と感じている人ならばpixivなどのイラスト投稿サイトでまずは他人に自分の作品を見てもらうことから始めてみても良いでしょう。
たくさんのクリエイターが自分の作品を、公表しているの見ているだけでも十分に楽しいですね。
作品を公表することで、作品を気に入ってくれる人や、思わぬ仕事に繋がったりすることもあるため、まずは登録から始めてみることをおすすめします。

pixiv
イラストだけで無く、漫画や小説、あらゆる種類のクリエイターや作家が作品を掲載しているメガ投稿サイトです。出版社や企業に声をかけられプロになる人もいます。
https://www.pixiv.net

創作SNS GALLERIA
イラストに特化した投稿サイトです。作品最優先ということで広告は少なめ。創作活動を支援するという運営のこだわりを感じます。
https://galleria.emotionflow.com

絵を描く仕事を生かすために有用なスキルを紹介

自分の絵の力を仕事で生かすためには、絵だけ描いていてもなかなか道が切り開けないということがあると思います。
その理由としては、絵はその人独自の個性が出やすい反面、使いどころがどうしてもピンポイントになりがちだからです。
例えば絵本のイラストを担当するイラストレーターを探している人がいたとして、その絵本の世界観とかけ離れた絵では採用は難しいし、企業パンフレットなどの挿絵にしても同じようなことは起こってしまいます。
その場合、企業パンフレットまるごとデザインできるスキルがあれば、少なくとも仕事がなくなることは無いですし、状況によっては自分の絵にデザインを寄せることも可能かもしれません。また、仮に絵本の世界観と絵が合致してくれれば、絵本の装丁ごと仕事になる可能性も広がります。

このように絵と親和性が高いスキルを学んでおくことは、確実に自分の仕事の領域を広げてくれるため、基本的なことでも良いので身につけておくと良いでしょう。
例えば以下のようなスキルが有用です。

ペンタブレット
手描きでは無くデジタルのイラストを描くためのツールです。完成したイラストの色のパターンを変えたり、流用したりするのが簡単なので、フリーランスで仕事をするならペンタブレットが使えるようになっていた方が良いと思います。

Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)
最もポピュラーな画像制作・編集ソフトです。写真を加工したり、バナーや挿入画像を作ったりPhotoshopだけでもデザインに必要なスキルはかなりあります。またデザインの仕事をしない人でも習得しておけばいろいろな場面で使える、とても汎用性の高いソフトです。

Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)
最も使われているグラフィックデザインソフトです。複雑なデザインワークやイラスト作成、オリジナルロゴ作成など出来ることは多岐にわたります。Webデザインに限らずデザインの仕事をするなら必須習得ソフトです。

全行程を一人で行い完結する作家とは違い、様々な業種の人とコラボレーションしながら一つの仕事を終わらせることの多いイラストレーターの仕事では、相互に協力体制がとれるスキルを持ったフリーランスがやはり重宝されます。
そうすることで仕事の幅を広げられれば収入もおのずと上がっていくことでしょう。
まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました!
「イラストレーターに漫画家・絵を描く仕事の可能性【仕事受注の方法も紹介】」いかがでしたでしょうか。
クリエイティブ関係の仕事で役に立ちそうな情報があれば今後も発信していきますので是非ご覧下さい。

 

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